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2009年5月4日

人生の目的に関する考察

人生の目的はありますか?
面接で不意に問われた。これまでこの質問を受けたことはなかったので、すこしびっくりした。(今、少しウェブで検索したところ、それほど珍しい事例ではないようだ)

なんて答えたんだっけ?

「今のところ、意欲を持って事にあたることが一番大事と思っております。人生の目的そのものは模索中です。」みたいなことを口走ったと思う。

面接官に受けがよい回答など興味はないけれど、この問いについては真摯に向かい合いたいと思った。

少し考察してみる。

①何事かを成し遂げることを人生の目的とした場合

例えば、「世界一周することです」のようなものだろうか。この場合、成し遂げてしまった後のアクションが求められそうだ。考えられるものとしては、a)新たな目的を設定する、b)無目的に残りの人生を送る、c)人生を終わりとする、の3通りだろう。

a) 新たな目的を設定
この場合、人生の目的を複数持つことになる。程度にもよるのだろうが、一生をかける目的としては軽く感じてしまう。また、どちらがより大事な目的なのかも説明が求められそうだ。

b) 無目的に残りの人生を送る
目的を持たず人生を送る期間が存在することになる。つまり、「人生の目的はない」、という回答と同種の問題をはらむ。

c) 人生を終わりとする
あまり考えたくないので、ここではノーコメント。

②一生にわたって継続するような目的

例えば、「幸せな老後を過ごす」、「(規範となるような人生を送った他人)のような人生を送る」、などだろうか。この場合、目的達成後、その状態が継続するので、①のように、目的を成し遂げた後のアクションについては考えなくていい。その代わり、目的の内容の具体説明が求められるかもしれない。例えば、「あなたが言う幸せとはなんですか?」とか。

また、①、②とも、「その目的を達成するために、あなたはどんなことをしていますか?」という質問がありえる。面接官が聞ききたいのは、むしろこっちだろう。

ここまで考えて、「人生の目的とは」という問いに対して、自分が求めている回答はこういうことではない気がしてきた。

日々、自分の人生に向き合う姿勢や態度の方向性を決める力を持った何か。そういった存在を漠然と想像する。これは、ないものねだり?

あれれ、そういえばこんなことって、小学校のときクラスメートと言い合ったりしたような。
うーん、真面目に考えてこんだけとは。もっと考えを進めることを自分に言い聞かせつつ、今日はここまで。

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論理トレーニング その1

「論理トレーニング」(野矢茂樹 著)を買ったのは、10年以上前になる。わたしの気まぐれにより、この本は10年もの眠りから覚め、奇跡的に活躍することになった。

わたしは日常的に日本語を使って、考え、話し、書いているが、ある程度込み入った内容になると困ってしまうことが多い。考えが発散する、話が相手に伝わらない、文章が書けない。そこで、論理的に筋道を立て、順序立てて、言葉を連ねることができれば、こうした問題を解決できると思い、この本を買ったのだと思う。

にもかかわらず、10年もの間、一度も手に取ることなく本棚に眠っていたのは原因がある。生半可な覚悟では、この本は読み進むことができないのだ。どういうことか列挙してみる。

  • 大学の講義で使われる教科書のような本である。実際、教科書としての利用を想定しているとも書いてある。ありていに言って、とっつきにくい。
  • 序盤の内容は、「それゆえ」や「しかし」といった接続詞の使い方で、それほど難しいことは言っていない。しかし、代数やプログラム言語と違って、答えが一意に定まる問題ではないため、理論を読んだだけですぐ実用できる内容ではない。
  • そのため、例題や練習問題で、さまざまなケースについてじっくり考察することを読み手に求めている。限りあるパターンを覚えれば、あとは自動的に解決する、といった話ではない。
  • 解答のない練習問題が多い。しかも、解答があるものについても解説はない。(この問題の解決策として、この本の続編「論理トレーニング101題」が出版されている。Amazonのデータでは、論理トレーニングを買った人の42%がこちらも買っている。私も買った)

だいたいこんなところだと思う。まあつまり、学校を卒業して何年も経ち、その間なんとなく過ごしてきた人間には、敷居が高いのだ。しかし、ここ数日、この本につきあってみた実感としては、がんばってついていくだけの価値があると感じている。

まだ第Ⅰ部をやっとこなしただけだが、それでも得たものがある。
今まで、さらっとフィーリングで日本語を利用していたが、どうやら私のフィーリングは当てにならないことが、あらためて分かった。特に、込み入った構造の文章だと、このフィーリングだけでは太刀打ちできない。そんな文章を解きほぐすノウハウが第Ⅰ部では説明されている。具体的には、文章の骨格を見抜き、指示語の指す内容について気を配る。文と文との関係から、大事な主張がどれかを判断する、といった手順を行うための理論とHowToだ。
(小学校の国語の内容みたいだが、わたしは国語の授業をおろそかにしてきた過去がある。情けないけど、こういった内容は新鮮なのだ。)

この本は第IV部まであり、さらに難しい内容を扱うことになるが、がんばって読破したい。幸い今の私は、自由になる時間を持て余していて、さらに根拠のない意欲に燃えている。今このときを逃したら、一生この本を読むことが無い気がする。

今より少しでも、日本語をうまく操れるようになるのなら、ひとつがんばってみようという気になった。

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